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歯周病治療

歯周病とは、歯周病菌によって歯肉に炎症が起きる歯の疾患です。進行すると歯槽骨が溶けて(破壊されて)抜歯が必要となるケースもあります。

テレビCMなどでは「歯槽膿漏」といった言葉で知られており、シニア層だけの問題に思われる方も多いかもしれません。しかし実際には、日本人が歯を失う原因の第一位にランクインし、最近では10代~20代の若年層でも軽度の歯周病をお持ちの方が増えています。

自分には関係ないと思わず、一度お口の中の状況を歯科医院でチェックしましょう。特に歯周病に関しては、少しでも気になることがあったら、すぐに動くことが将来の財産に繋がります。

歯周病治療
歯周病になりやすい人の特徴

歯周病になりやすい人の特徴

以下のような方は歯周病のリスクが高いので注意しましょう
甘いものが好き
喫煙習慣がある
口呼吸気味である
子供の時から歯並びが悪い
仕事から帰ったら歯を磨かないで寝ることがある
就寝時や仕事中に歯を食いしばっていることがある

歯周病が招く3つの深刻な問題

将来歯の抜けるリスクを高める
磨き残しがあると、白くネバネバした細菌の塊である歯垢(プラーク)が発生します。どんなに歯磨きが上手な人でも 100%プラークを落とすことはできません。やがて唾液成分と混じり、歯石となって、炎症は歯ぐきの奥へ奥へと広がっていきます。

歯周病は別名「サイレント・ディジーズ」(静かな病気)と呼ばれるほど、初期段階では、ほとんど自覚症状がありません。そのため、痛みや違和感に気づいたときには、歯茎の切開手術や抜歯を行うほど、症状が進行しているケースも考えられます。

強い口臭の原因
歯周病菌に代表されるお口の細菌は、食べ物の残り滓や剥がれた粘膜細胞を餌に繁殖をします。その餌を分解した際に、硫化水素やメチルメルカプタンといった強烈な臭い成分を発生させるのです。卵や玉ねぎの腐った匂いが近いと思います。しかも、歯周病が進行すると、歯ぐきの奥に歯垢(プラーク)や歯石が溜まるのでセルフケアだけでは、対処できなくなります。

本人は臭いに気づかないことも多く、「スメルハラスメント」と呼ばれる言葉が生まれるほど、周囲の方の迷惑になってしまうことがあるのです。臭いのもとを根本から除去しないと、口臭は防げず、市販の洗口液はほぼ役に立ちません。

全身疾患の原因
歯周病は歯ぐきの毛細血管から体全体に、歯周病菌や炎症物質を運んでしまうことがあるのです。結果として、心疾患や認知症リスクの増大、早産や低出生体重児にも関係してくると言われています。

特に深刻なのが「誤嚥性肺炎」と「糖尿病」です。シニアの方は咀嚼する機能が弱くなると、間違って気管に歯周病菌が入ることがあり、深刻な誤嚥性肺炎を引き起こしてしまうのです。また、重度の糖尿病に罹患している方は歯周病の進行を、歯周病が進行している方は糖尿病が重症化するなど、相互のリスクを高める要因になっていると言われています。

歯周病が招く3つの深刻な問題

1.歯周病リスクを高める細菌があるかどうか
歯周病は口の中にいる細菌が起こす感染症です。一口に歯周病菌と言っても様々な種類があります。そのため、同じように歯磨きをしていても、歯周病のリスクは人によって変わります。

たとえば、P.g菌、T.f菌、T.d菌と呼ばれる三種類の歯周病原因菌を持っている人は要注意。これらは「レッドコンプレックス」と呼ばれ、歯周病に進行を数倍早めるといった研究結果が明らかになっています。そのため、定期的にお口の検査を行い、ご自身の歯周病リスクをチェックすることが重要なのです。

2.患者様の免疫力が低下しているとき
風邪と同じ用にストレスや生活習慣などで免疫力が下がると、より歯周病菌が繁殖します。実際に風邪にかかったとき、普段は何の問題もない歯肉が、赤く腫れがちになった経験をお持ちの方もいるのではないでしょうか?

特に女性は、妊娠や更年期などの時期に注意しましょう。この時期はホルモンバランスが乱れがちになり、歯周病のリスクが高まる傾向にあります。

3.喫煙習慣・生活習慣によるもの
糖分の多い食生活を続けること、もしくは睡眠不足などの生活習慣次第で歯周病の進行は加速します。特に歯周病の進行を早める確実な要因が喫煙習慣です。

タバコの成分であるニコチンには血管を縮こませる作用があり、喫煙時の煙と一緒になって歯肉への酸素供給を妨げます。またニコチンには体内の免疫機能を阻害する効果があるので、歯周病の進行が早まったり、治りにくくなったりします。

しかも喫煙が厄介なのは、血行が悪くなると、出血もしにくくなるので、歯周病の進行になかなか気づかないことです。つまり喫煙者の歯周病は重症化しやすい傾向にあります。

愛犬・愛猫への口移しも要注意

もし患者様がペットを飼っていたら、スキンシップの仕方には気をつけましょう。
ワンちゃんやネコちゃんとの距離が縮まると、キスをせがんできた経験はありませんか?非常に可愛らしい愛情表現ですが、これは非常に危険です。犬や猫の歯磨きは難しく、人以上に様々な歯周病菌が生息している可能性があります。歯周病菌は細菌性の病気なので、飼い主様の免疫力が落ちているときなどは、罹患するリスクが一気に高まります。

愛犬・愛猫への口移しも要注意

当院の歯周病治療について

歯周病の治療・対策には何よりも患者様ご自身が予防意識を持つことが大切です。そのためには、定期的に歯科医院に来院し、徹底的に歯垢や歯石を取り除くことを習慣にしましょう。

当院では、常勤の衛生士16名 非常勤の衛生士8名が在籍しています。毎月外部講師による院内セミナーを行い、効果的な歯周病予防・治療のスキルアップに結びつけているため、レベルの高い治療が提供可能です。

また膿が出る、歯がぐらぐらして痛むなど症状が進んだ場合も、マイクロスコープ、光殺菌やエルビウムヤグレーザーなどの最新治療をご用意。一人一人の患者様の歯周病を食い止めるため、様々な治療と予防を組みあわせていきます。まずは、一度歯科医院でお口の中の状況をチェックしませんか?

ご自身のお口のリスクを把握することが、将来に向けて一本でも多く歯を守り、認知症や糖尿病などの全身疾患を防ぐ鍵になります。

歯周病治療のデメリット
患者さんの症状によっては健康保険適用外の治療を提案することがあります
歯科医院における処置だけではなく、歯周病の改善にはセルフケアも必要です
重度歯周病の場合は、治療期間が長期化する可能性があります。

当院の歯周病治療について

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